[2024.12.4]コンビニ事業におけるダブルワークの雇用保険・社会保険について
近年、人材紹介業者などを利用した日雇い労働者やダブルワークをしている従業員など働き方が多様化してきています。
しかし、そのような状況が発生する分、手続きが複雑化して、トラブルが増加しています。
今回は、トラブルを未然に防ぐためにダブルワークの雇用保険・社会保険の対応について解説します。
やすオーナー
最近、ダブルワークしている従業員も多くなってきたんですけど、雇用保険や社会保険って加入しなくても大丈夫でしょうか…?
雇用保険と社会保険とでは対応が異なってきます!今回はダブルワークの雇用保険と社会保険の対応について解説しますね!
社労士・久保田
1. 各種保険の加入条件とは
まずは、おさらいとして各種保険の加入条件から説明しますね!
社労士・久保田
- 雇用保険
雇用保険は、主たる勤務先でのみ加入することが原則
20時間以上の労働(同一事業主の下で複数の職場にまたがって勤務している場合は、合計勤務時間が週20時間以上)
31日以上の雇用が見込まれる - 社会保険
社会保険は、一般的に週の労働時間が30時間以上であること(社会保険に加入している従業員数51人以上の企業については、週の労働時間が20時間以上の従業員も対象
2. ダブルワークの場合の対応
雇用保険と社会保険では、対応方法が異なってきます。
【雇用保険の場合】
雇用保険は、複数の会社では同時に加入できません。
加入条件は、生計を維持するのに必要な「主たる賃金を受ける雇用関係にある会社」に加入することになっています。
簡単にまとめると給与が高い会社に加入します。
【社会保険の場合】
社会保険は、加入要件を満たす限り、複数の会社で加入する必要があります。
複数の会社で加入した場合、「主たる勤務先」を選択することになるので、保険証が2枚になることはなく、1枚しか発行されません。また、保険料に関しては、各社の給与を合算した上で、それぞれ按分して決定されます。
例えば、会社役員となっている方を従業員として雇う場合には、社会保険に加入しているケースが多いので、注意が必要です。
やすオーナー
なるほど!雇用保険と社会保険では対応方法が違うんですね!
そうなんです!雇用保険の加入漏れにも繋がりますので、しっかり従業員に確認する必要がありますね!
社労士・久保田
3. まとめ
・ダブルワークの場合、雇用保険と社会保険では対応方法が異なる
・雇用保険は、主たる賃金を受ける雇用関係にある会社(給与が高い会社)でのみ加入する
・社会保険は、加入要件を満たす限り、複数の会社に加入する必要がある
やすオーナー
対応方法が異なると余計に混乱しますね。従業員1人1人の対応が適切なのか不安になってきました…。
そうですよね…。
ケインズアイでは、電話はもちろん、LINEやSMSなどでもそういった相談も承っております!疑問点がありましたら、お気軽にいつでもご連絡ください!
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社労士・久保田